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子育て情報 POSTED / 2023.02.06
子どもの空間認識能力を鍛えるおもちゃはどんなもの?おすすめの遊びも紹介
空間認識能力は、パズルやゲーム、スポーツ、そして日常生活などさまざまな場面で必要になる力のひとつです。文字だけ見ると難しそうだと感じてしまうかもしれませんが、空間認識能力は小さい頃のおもちゃや遊び、お絵描きなどで必要となると同時に、遊びや行動によって鍛えていくことができます。
特に空間認識能力を身に付ける鍵となるのが幼少期。そこで本記事では、空間認識能力の基礎知識や、鍛えるためのおもちゃの選び方などをご紹介していきます。
– 空間認識能力を鍛えられるおもちゃ・遊び –
●積み木
●ブロック・マグネットブロック
●パズル
●折り紙
●お絵かき
●鬼ごっこ
●プラモデル
●ルービックキューブ
▼この記事でわかること
●「空間認識能力」とは、空間上で物体の形状や大きさ、方向などの状態や、間隔などの位置関係を正確に認識する能力
●空間認識能力が高いとさまざまなメリットあり!
●一般的に子どもの空間認識能力が大きく伸びるのは【3歳~5歳】
●おもちゃで楽しく空間認識能力を鍛えましょう!
目次
空間認識能力とは?
「空間認識能力」とは、空間上で物体の形状や大きさ、方向などの状態や、間隔などの位置関係を正確に認識する能力のことです。例えば、パズルで遊ぶ、球技でシュートを決める、クレーンゲームで遊ぶ、地図を読む、車を駐車するといった場合に能力が発揮されます。
具体的には、バスケでシュートを決めるために自分の位置からゴールまでの距離を認識したり、二次元の地図を三次元の街並みに置き換えて方向や距離感を把握したり、車を駐車する際にハンドルを切って車体がどう動くかを認識したり、目の前の「空間」を認識し、頭の中で再現する練習を積み重ねることで鍛えることができます。
決して一部の人間だけが持っている能力ではなく、人間の日常生活の中で発揮されている、誰もが持つ能力なのです。
空間認識能力が高い子どもの特徴は?
子どもにも大人にも、空間認識能力が高い人もいれば低めな人もおり、能力には個人差があります。しかし、空間認識能力が高い人はさまざまな利点があるとされています。具体的に空間認識能力が高いとどのような子どもに育つのでしょうか。以下で解説していきます。
球技をはじめとしたスポーツに強くなる
空間認識能力が高い子どもは、球技をはじめとしたスポーツ分野での利点が特に注目されています。というのも、スポーツにおける意思決定は、空間認識能力が優れている人の方が上手にできる傾向にあるからです。
サッカーを例に挙げてみると、どこにボールが飛んでくるか、味方のプレイヤーがどこにいるのか、そこにどのくらいの力でボールを蹴ればちょうどいい距離なのかを瞬時に判断できることは、的確なプレーにつながります。ボールの現在地や軌道を予測して移動したり、人の動きや距離を見定めて力加減を調節したりと、知らず知らずのうちに空間認識能力を発揮してあらゆるプレーを行っているのです。
地図を間違わずに読める
地図を正しく読むためにも空間認識能力が欠かせません。地図を間違いなく読むためには、二次元(地図)と三次元(実際の道)を行き来し、変換させる必要があります。
空間認識能力が高ければ、ものがある場所を瞬時に理解し把握できるので、地図にのっている建物や目的地までの道のりを頭の中で描くことが可能です。 方向や距離などの空間を正しく認識したり、頭の中に描いた地図を心的回転したりすることで、地図を早く正確に読むことができるのです。このように空間認識能力が高ければ、地図を間違わずに読むことができ日常生活においても非常に役立ちます。
自転車をうまく運転することができる
自転車や自動車を運転する際にも、空間認識能力は欠かせないものです。車の運転を例にすると、前を走る車や自転車がどんなスピード、どれくらいの距離をあけて走っているかなどを把握することで、周囲の車や歩行者・自転車に接触しないような運転ができ、危機回避につながります。
さらに、合流や駐車、自転車を追い越す際など、車を運転するのに必要なすべての動きが、空間認識によって意思決定されています。空間を認識することで具体的にイメージし、危険を察知することが可能なのです。「距離感の維持」や「スピードコントロール」、「人や障害物の回避」に関しては自転車の運転の際にも必要です。
数学や科学に強くなる
数学の平面図形や空間図形の問題を頭に思い浮かべてみてください。例えば、「この図形を斜めに切断した部分の面積を求めよ」「この図形を回転させたときの体積を求めよ」といった空間図形の問題。こうした空間図形の問題を解く際は、「実際には見えない部分や動かした形を想像する」必要があり、まさに空間認識能力が必要となります。
空間認識能力が高い子どもは、見えない部分のイメージや動かした形を頭の中でスムーズに思い描くことができるため、算数や数学への苦手意識を軽減させ、比較的難しい問題で差が付けられる可能性が高まります。
また、物質がある状況下でどう変化するか、どのような動きをするかを推測するような科学の分野も、空間認識能力が求められます。
図工・美術の分野で活躍できる
空間認知能力が高いと、絵や図が上手に描けるようになります。
平面のものを平面に描くことは比較的簡単ですが、平面のキャンバスに立体的に見える絵を描いたり、彫刻などの立体作品を制作したりする際には、高い空間認識能力が必要です。というのも、絵を上手に描くためには、対象物を3次元で捉えて、それを紙などの2次元に変換して描く必要があるからです。 つまり、対象となる物の形や奥行き、物がどのように置かれているのかという距離や位置関係などを立体的にイメージ・理解できてはじめて、立体感のある絵がうまく描けるようになるのです。
空間認識能力が低い子どもの特徴は?
空間認識能力が低いとどうなるのか、についてはここまで説明してきた「高い人の特徴」と真逆だと考えるのが早いでしょう。つまり、「球技などのスポーツが苦手」、「地図を読めない」「運転が下手」「数学や科学が苦手」「絵を上手く描けない」という特徴があります。
子どもに限定してみると以下のような例が挙げられます。
小さい子どもは段差でつまずいたり、転んだりする
椅子に座ろうとしたときに上手に座れない
小学生では、算数・図工・体育が苦手な子どもに育つ
よく人や物にぶつかる など
また、空間認識能力が低い場合は、自分と物体との距離がうまくつかめないということ。つまり、危機管理ができず事故につながる場合があるということです。たとえば、道路を走っている車や自転車と自分の距離が掴めず、「車が向かってきているがまだ遠い。今なら道を渡っても大丈夫」「このまま車が進んでくると、自分がよけないとぶつかってしまう」といった場合に判断を誤ってしまう可能性があります。このように危険回避ができなくなる恐れがあり、事故に遭いやすくなるというのも否めません。
空間認識能力が高いと子どもの今の生活はもちろん、将来的にも嬉しいメリットが生まれますが、正直なところ空間認識能力が低いことで得られるメリットは「ない」と言えるでしょう。
空間認識能力は何歳までに鍛えるのがいい?
一般的に、子どもの空間認識能力が大きく伸びるのは【3歳~5歳】だと言われています。そのため、このチャンスの時期を逃さない手はありません!なお、空間認識能力は、行動を獲得することにも関連しています。というのも、日常生活の様々な動作を行うには、脳で空間を把握して、手足を動かす運動機能との協調が必要になるからです。
こうした運動機能・感覚機能が著しい発達を見せるのがまさに3~5歳頃なのです。そのため、できる限り3歳~5歳の頃にいい刺激を与えてあげたいところ。幼児期から意識して高め、遅くとも小学校低学年までには鍛えておくとよいでしょう。ただ、もちろんこの年齢以外でも空間認識能力を伸ばすことはできるので安心してください。
また、「空間認識能力を鍛える」というと何か特殊な学びが必要なのかも?と思いがちですが、おもちゃや遊び、日常生活の中で空間認識能力を鍛えることができます。次の項目から詳しく説明していきます。
空間認識能力を鍛えられるおもちゃ・遊びは?
ここからは具体的に、空間認識能力を鍛えられるおもちゃや遊びについてご紹介していきます。
特別なことをする必要はありません。日常生活や遊びの中に取り入れられそうなものから、ぜひ始めてみましょう。
積み木
おもちゃの定番である積み木は、空間認識能力の向上に非常に有効です。子どもは、わざわざ教えなくても、自分でさまざまなものを作りあげてしまいますよね。作りたい形にするにはどの形の積み木を選べばいいのか、どう積み上げればいいのかを考えながら、実際に積み木を重ねたり並べたりすることで、空間認識能力を鍛えることができます。
また、立体を作る過程で、正面からは見えない部分にも積み木があることを理解し、その見えない部分を推測する想像力や空間認識能力を身に付けることができます。紙に絵を描くような遊びとは異なり、積み木を積んだり並べたりするうちに、積み木の大きさや高さ、形・向き・奥行をはじめ立体や空間的な構造を理解でき、自然と空間認識能力が養われます。遊び方は成長に応じて異なるものの、積み木は0歳から簡単に取り入れられるので、早く触れさせたいとお考えの方にもピッタリです。
ブロック・マグネットブロック
ブロックは、自分が頭に思い描いた完成形に向けて、立体的に組み立てて遊ぶことで空間認識能力が鍛えられます。ブロックはブロック同士の形が合わないとすき間ができたり、組み上げることができなかったりするので、ブロック(ピース)それぞれの形状や大きさを把握する力が育つと考えられます。 加えて、どこにどの大きさのブロックをどのように組み立てるのか、ブロックをどの位置に置くか、どの向きにするのかと考えることで自然と空間認識能力が鍛えられるでしょう。
また、中でもマグネットブロックは各辺に磁石が内蔵されており、簡単に立体を作ることができます。それにより立体を展開したらどうなるかなど、平面と立体の思考力が鍛えられ、物事を多角的に捉える力や想像力も養うことができるでしょう。
パズル
パズルは完成形をイメージして作っていくことで、空間認識能力を鍛えることができます。ピースによって形が異なるため、形や向き、大きさなどを考えながら、自然と物の形を意識して遊ぶことができ、空間認識能力のトレーニングに最適です。
また、バラバラになっている1枚の絵を、それぞれのピースを組み合わせながら絵に戻していくことで、空間認識能力のほか、記憶力や図形認識能力、色彩判別能力、手先の巧緻性など様々な能力を同時に養うことができるのもパズルならではのメリットと言えます。
ピースの数を変えることで、年齢や子どもの発達レベルに合わせて難易度をコントロールできるのもポイント。平面パズルに慣れてきたら、立体パズルに挑戦することでより空間認識能力が高まるでしょう。
折り紙
平面の正方形を折っていくことで様々な立体を生み出すことができる折り紙は、空間認識能力を鍛えることができる遊びのひとつです。折り紙1枚だけで完成するものもあれば、いくつかの折り方をして組み合わせ、ひとつの作品を作る物もあります。パーツを組み合わせて作るユニット折り紙は特に、形や方向を正しく認識して組み立てなければならないため、能力向上にとてもおすすめです。
また、折り図の前後を見ながら形を作って行くことで、どう折ればその形になるのかを自分の頭でイメージしながら作っていくため、空間認識能力のトレーニングにもってこい!まだ手順に従って折ることができない小さな子どもでも、複数枚の折り紙をパズルのピースのように組み合わせて遊ぶことでも、物体を把握する力が生まれます。
お絵かき
お絵かきは、小さな頃から始められる遊びのひとつです。大きさの違いや形状の把握をするとともに、自分の空想を絵で表現することにより空間認識能力を鍛えることができます。また、何か対象のものを描くときには、物の輪郭や距離、奥行きを頭の中でイメージしながら描かなければなりません。
決して難しいものを描く必要はありません。子どもが好きなものを自由に描くだけ。楽しみながらお絵かきをすることで、無意識に立体的なものとして捉える力、いわゆる空間認識能力が養われるのです。
鬼ごっこ
子どもの時期に空間認識能力を育むためには、体をたくさん使って遊ぶことも大切です。中でも誰もが一度は経験のある「鬼ごっこ」が有効!鬼ごっこでは、自分の位置、相手の位置、逃げる方向や空間などたくさんの情報を把握しなければなりません。こうして考えて遊ぶことで空間認識能力を鍛えることができます。
また、逃げる場合はもちろん、鬼になったときにも、障害物を効率的に避けてできるだけ早く捕まえなければなりません。どちらも、走っている空間をどのように動けばいいのか、相手との距離を考えながら動くため、空間認識能力のトレーニングには非常に最適です。
プラモデル
プラモデルは、学童期の子どもが空間認識能力を鍛えるのにおすすめです。平面図である説明書を読み、完成品をイメージしながら作成することで、空間認識能力の向上につながります。
説明書を参考に、現在の工程で必要なパーツを探し出し、説明書に平面で描かれたパーツの組み合わせや工程を実際の三次元空間で行うために、上下・左右の向きを考え、回転させながら部品を組み立てなければなりません。二次元に描かれた図形が三次元の立体物としてどのような形をしているのかを確認・想像しながら組み立てていく必要があり、この作業が空間認識能力を高めることにつながります。
ルービックキューブ
ルービックキューブは、手の感覚と空間上で完成図をイメージしながら遊ぶことにより、空間認識能力を養うことができます。手先を動かすことで脳全体を活性化させ空間認識能力を刺激していくものですが、一般的な遊び方は、6つの面の色を揃える6面完成法。難易度が高いため、小学校~中学校以降の子どもにおすすめのおもちゃです。
なお、ジグソーパズルは思考力や創造力、先を見通す力など、立体パズルならではの空間認識能力を養う効果が期待できます。
おもちゃで楽しく空間認識能力を鍛えよう
高い空間認識能力を身に付けることは、子どもの将来的な可能性を広げるためにも、また日常生活で危険を回避し安心して過ごすためにも欠かせません。特別なことは必要なし!最も伸びるとされる幼少期に、積み木やブロックなどのおもちゃで楽しく空間認識能力を鍛えていきましょう。
なお、空間認識能力をおもちゃで遊んで鍛えたいとお考えであれば、知育効果の高いおもちゃを扱うサブスクを活用するのもおすすめです。もし、知育玩具のサブスクをご検討の際は、当社の「And TOYBOX」もぜひご検討ください。サービスのご利用にあたり疑問点やご不明な点がありましたら、ホームページ上の「LINEでお問い合わせ」よりお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
And TOYBOX おもちゃコラム 編集部 岩瀬裕紀
おもちゃレンタルサービスAnd TOYBOXを運営する株式会社みのり代表取締役。2017年に当サービスを立ち上げる。そのほかに雑貨やインテリアのオンラインショップAnd MONOと保険調剤薬局を運営する。
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