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POSTED / 2025.08.14
乳幼児の虫歯予防ガイド:いつから歯磨き?フッ素は必要?
目次
乳歯の虫歯はなぜ注意が必要?将来に影響する理由
「乳歯はどうせ生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」と思っていませんか?実はそれは大きな誤解です。
乳歯の虫歯は、永久歯やお口の健康、さらには全身の発育にも影響を及ぼすことがあります。
この記事では、乳歯の虫歯が将来にどう関わってくるのか、その理由をわかりやすく解説します。
虫歯予防の意識を早くから持つことは、お子さまの健やかな成長への第一歩です。
乳歯の役割は「かむ」だけじゃない
乳歯には、食べ物をかむだけでなく、さまざまな大切な役割があります。
- 永久歯が正しく生えるための「ガイド」になる
- 顔の骨や筋肉の発育を助ける
- 発音や言葉の発達を支える
そのため、1本でも虫歯でダメになってしまうと、将来的な歯並びや発音の問題にもつながることがあります。
乳歯の虫歯が悪化するとどうなる?
乳歯の虫歯を放置すると、以下のようなトラブルを引き起こす可能性があります。
- 痛みで食事をとりにくくなり、栄養不足に
- 虫歯菌が永久歯に影響を与える
- 歯医者が怖くなって将来的なケアに悪影響
虫歯が進行すると、治療も複雑になりやすく、小さな体にとって大きな負担となります。
生えたての乳歯はとても虫歯になりやすい
乳歯はエナメル質が薄く、虫歯菌に弱いため、ほんの短期間で進行してしまうことがあります。
また、赤ちゃん自身でのケアが難しい時期なので、親御さんの丁寧なサポートが欠かせません。
乳歯のうちからの予防が、一生の財産になる
乳歯の時期に「歯を大切にする習慣」を身につけることで、将来の健康にも良い影響を与えます。
乳幼児期の口腔ケアは、将来の歯並び・虫歯予防・健康的な食生活への土台となるのです。
次は、そんな大切な歯磨きを「いつから」「どうやって」始めるべきかを解説していきます。
赤ちゃんの歯磨きはいつから始める?時期とステップを解説
赤ちゃんの歯が生え始めたら、歯磨きはいつ・どのように始めればよいのでしょうか?
歯が1本でも生えたら、口腔ケアのスタートです。
無理なく始められるステップで、赤ちゃんのペースに合わせながら習慣づけていくことが大切です。
ここでは、歯磨き開始のタイミングと進め方について解説します。
歯が生え始めたらケアスタートの合図
一般的に、赤ちゃんの乳歯は生後6か月ごろから下の前歯が生え始めます。
このタイミングで、まずは「歯を拭く」ことから始めてみましょう。
- ガーゼや専用の歯みがきシートでやさしく拭く
- 毎日1~2回、慣れることを目的に
この時期は歯磨きというよりも、口の中を触られることに慣れさせるのが目的です。
歯が増えてきたら歯ブラシにステップアップ
1歳ごろを目安に、乳歯が複数本生えてきたら赤ちゃん用の歯ブラシを使ってみましょう。
- 毛が柔らかく、ヘッドが小さい歯ブラシを選ぶ
- まずは自分で持たせてみて、仕上げは親御さんが
嫌がる場合は無理に行わず、スキンシップの一環として楽しく続けることが大切です。
1歳半〜2歳ごろには仕上げ磨きを習慣に
自分で磨けるようになるのはまだまだ先です。虫歯予防のためには仕上げ磨きが必須です。
お子さまが歯ブラシを口に入れることに慣れてきたら、
- 毎食後、特に寝る前の1回は必ず仕上げ磨き
- 親御さんがライトや膝を使って丁寧に磨く
1日1回でもしっかり磨けていれば虫歯予防に効果的です。
歯磨きタイムは楽しい時間に
歌をうたったり、おもちゃの歯ブラシでぬいぐるみの歯を磨いたり、遊びを取り入れて楽しい時間にするのがおすすめです。
「磨かれる→気持ちいい」「終わったら褒められる」という成功体験を重ねていきましょう。
次は、赤ちゃんの歯磨きに使うグッズについてご紹介します。
乳幼児におすすめの歯磨きグッズとは?選び方と安全性
赤ちゃんの歯磨きを始めるにあたって、どんなグッズを使えば良いのか迷いますよね。
赤ちゃんの口の中はとてもデリケートなので、安全性と使いやすさを重視したグッズ選びが大切です。
ここでは、歯磨きを始めたばかりの乳幼児におすすめの歯磨きグッズと、その選び方のポイントをご紹介します。
1. 歯みがき用ガーゼ・シート
生え始めの時期(6か月〜)におすすめなのが、歯みがき用のガーゼやシートです。
- 歯の表面や歯ぐきをやさしく拭き取れる
- 殺菌・消毒済みの使い捨てタイプが便利
- 指に巻いて使うタイプが主流
赤ちゃんが歯ブラシを嫌がるときの代替手段としても活用できます。
2. ベビー用歯ブラシ
乳歯が何本か生えてきたら、ベビー用歯ブラシにステップアップしましょう。
- ヘッドが小さく、毛先が丸くて柔らかいもの
- グリップが太く、持ちやすいデザイン
- 喉突き防止のプレート付きがおすすめ
最初は「お口に入れてカミカミするだけ」でもOK。
慣れてきたら、仕上げ磨き用の歯ブラシも用意しましょう。
3. 歯磨きジェル・フッ素入り歯みがき剤
うがいができない年齢の子には、研磨剤や発泡剤不使用のベビー用歯みがき剤が安心です。
フッ素入りのジェルタイプは虫歯予防にも効果的ですが、使用量や濃度に注意しましょう(この点は次章で詳しく解説します)。
4. 歯磨きの補助アイテム
- 口を開けていてもらうためのマウスオープナー
- ライト付きのミラーで口の中を見やすく
- 仕上げ磨き用のスケーラー(安全設計のもの)
毎日の歯磨きがストレスにならないよう、補助グッズをうまく活用して負担を減らしましょう。
次は、虫歯予防に重要な「フッ素」について詳しく解説します。
フッ素は必要?虫歯予防に効果的な理由と使い方
赤ちゃんや幼児の歯磨きに「フッ素入り」のアイテムを使っても大丈夫?と不安に思う方も多いかもしれません。
実は、フッ素は適切に使えばとても効果的な虫歯予防成分です。ここでは、フッ素の役割と正しい使い方について解説します。
フッ素の役割とは?
フッ素は以下のような働きをすることで、虫歯の発生を防いでくれます。
- 歯の再石灰化を促進:酸で溶けた歯を修復し、虫歯の進行を防ぐ
- エナメル質を強化:虫歯菌の出す酸に強い歯にしてくれる
- 虫歯菌の働きを抑制:菌の活動を抑え、虫歯の発生を減らす
特に、乳歯はエナメル質が薄く虫歯になりやすいため、フッ素の力を借りることは非常に有効です。
いつから使える?赤ちゃんにもOK?
基本的に、歯が生え始めたタイミング(生後6か月〜)からフッ素は使えます。ただし、濃度や量には注意が必要です。
歯科医師や歯科衛生士の指導があると安心ですが、市販のベビー用歯みがきジェルであれば安全な濃度になっています。
500ppm程度の低濃度であれば、うがいができない年齢でもOKです。
フッ素入り歯磨き剤の使い方と量
使用量の目安は以下の通りです:
年齢 | フッ素濃度 | 使用量 |
---|---|---|
6か月~2歳 | 500ppm | 米粒程度(1〜2mm) |
3歳~5歳 | 500~1000ppm | グリーンピース大(5mm程度) |
飲み込んでしまっても問題のない量と設計になっていますが、仕上げ磨き後にガーゼなどで拭き取るとより安心です。
歯科でのフッ素塗布もおすすめ
自治体によっては、1歳半健診や3歳児健診でフッ素塗布を無料で受けられることもあります。
市販品と併用して、定期的にプロのケアを受けるとさらに効果的です。
次は、歯磨きを嫌がるお子さまのための「イヤイヤ対策」をご紹介します。
歯磨きイヤイヤ対策:楽しく続けるための工夫
「歯磨きしようね」と言った途端に逃げ出す…。そんな毎日に悩んでいませんか?
イヤイヤ期の子どもに歯磨きを習慣づけるには、「楽しい体験」に変えることがカギです。
ここでは、歯磨きを嫌がる子どもでも無理なく続けられる工夫をご紹介します。
1. 歯磨きの時間を遊びにする
おもちゃの歯ブラシや歯磨き用絵本を活用して、「歯磨き=遊び」のイメージを持たせましょう。
- ぬいぐるみや人形と一緒に歯磨きごっこ
- 歌や動画を流して気を紛らわせる
- 鏡で自分の顔を見ながら磨く
親子で一緒に楽しめば、スキンシップにもなります。
2. 自分でやりたい気持ちを大切に
「自分でやりたい!」という気持ちを尊重して、まずは子どもに歯ブラシを持たせましょう。
最初はうまく磨けなくても問題ありません。
最後に親御さんが「仕上げね〜」と声をかけて楽しくチェンジしましょう。
3. 仕上げ磨きは短時間&スピーディーに
歯磨きが嫌になってしまう原因の一つが「長すぎる時間」です。
- 1回あたり1〜2分を目安に
- 磨く順番を決めて手早く済ませる
- 子どもの好きな曲に合わせてタイマー代わりに
サッと終わらせて毎日続けることが、習慣化への近道です。
4. 褒める&ごほうびで成功体験を
少しでもお口を開けられたら大げさに褒めてあげましょう。
- 「すごい!キレイになったね!」
- シールやスタンプで「歯みがきカレンダー」もおすすめ
褒められることで、子どもは「またやりたい!」という気持ちになります。
5. どうしても嫌がるときは無理をしない
体調が悪い日や機嫌が悪い日は無理にやらず、口を拭くだけでもOK。
「今日はこれだけでも頑張ったね」と伝えてあげましょう。
次は、歯磨き以外で虫歯を予防する「食生活のポイント」をご紹介します。
虫歯予防のために食生活で気をつけるポイント
虫歯予防は歯磨きだけではなく、日々の食生活からのアプローチもとても大切です。
乳幼児期の食習慣は、虫歯のなりやすさに直結します。ここでは、虫歯を防ぐために意識したい食事やおやつの工夫を紹介します。
1. 「ダラダラ食べ」を避ける
一日中おやつやジュースを飲んでいると、口の中が常に酸性状態になり虫歯リスクが高まります。
- おやつやジュースの時間を決める
- 食後・おやつ後にはお口をゆすぐか歯磨きを
規則正しい食事のリズムが、虫歯を防ぐカギになります。
2. 甘いおやつの頻度と量に注意
糖分の多いおやつや飲み物は、虫歯菌のエサになります。
与える場合は量と回数を決め、食べた後は水やお茶を飲ませて口の中をリセットしましょう。
「おやつ=甘いもの」という発想を変えて、果物・チーズ・おにぎりなど栄養のあるおやつを取り入れるのもおすすめです。
3. 寝る前の授乳・哺乳瓶に注意
寝る前のミルクやジュースは虫歯の原因になりやすく、「哺乳瓶う蝕(むしば)」とも呼ばれています。
寝る前の飲み物は水またはお茶にし、授乳後は口の中を軽く拭き取るようにしましょう。
4. よく噛む習慣を育てる
よく噛むことは唾液の分泌を促し、虫歯予防や口腔機能の発達にもつながります。
- 食材の大きさや固さを月齢に合わせて調整
- しっかり噛めるおやつや食事を意識
「噛むこと=楽しいこと」という意識を育てましょう。
次は、歯科医院でのケアや家庭でのチェック方法など「プロと家庭でできる虫歯予防」について解説します。
自宅でできるケアと歯科健診の役割
毎日の家庭でのケアに加えて、歯科医院での定期健診やフッ素塗布も、虫歯予防には欠かせません。
「小さいうちから歯医者さんに行く必要あるの?」と思われるかもしれませんが、早期からの予防とプロのチェックが将来の健康な歯を育てるポイントです。
家庭での虫歯チェックポイント
毎日の歯磨きの中で、次のような点を確認してみましょう。
- 歯の色が白く濁っていないか(初期虫歯のサイン)
- 歯ぐきが赤く腫れていないか
- 口臭や歯の間に食べかすが残っていないか
何か気になる変化があれば、早めに歯科を受診しましょう。
定期的な歯科健診のメリット
1歳半ごろからの歯科健診を習慣にすると、虫歯の早期発見・予防に効果的です。
- 歯並び・かみ合わせの確認
- フッ素塗布による強い歯づくり
- 家庭での歯磨き方法のアドバイス
親子での歯医者通いを「怖くない、楽しいもの」として経験しておくことは、将来の歯科通院にもプラスになります。
歯磨き以外で大切な口腔ケア
虫歯予防だけでなく、口腔機能の発達(噛む・飲み込む・話す)も意識したケアが大切です。
- ガラガラうがいの練習
- 口周りのマッサージや体操
- 歯並びを整えるための指しゃぶり対策
毎日の積み重ねが、丈夫な歯と健康な体を育てます。
おうちケアの味方「And TOYBOX」も活用しよう
虫歯予防を習慣化するためには、楽しい体験が何よりの近道です。
知育玩具のサブスク And TOYBOX では、歯磨きやお口にまつわるごっこ遊びに使えるアイテムも扱っています。

保育士監修のもとでセレクトされた知育玩具だから、遊びながら自然と生活習慣も身につきます。
毎日の歯磨きタイムが「楽しい!」に変われば、虫歯知らずの健康な歯を育てる土台になります。
気になった方は、ぜひ And TOYBOXの詳細ページ をご覧ください。
この記事の監修者

And TOYBOX おもちゃコラム 編集部 岩瀬裕紀
おもちゃレンタルサービスAnd TOYBOXを運営する株式会社みのり代表取締役。2017年に当サービスを立ち上げる。そのほかに雑貨やインテリアのオンラインショップAnd MONOと保険調剤薬局を運営する。
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