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子育て情報 POSTED / 2025.09.14
幼児にルールやマナーを教える際に「ダメ!」と繰り返さなくても済むようになる工夫
目次
1. なぜ「ダメ!」を繰り返すのは逆効果なの?
つい口にしてしまう「ダメ!」という言葉。
危ないことを止めたいときや、マナー違反をやめさせたいとき、親としては当たり前の反応です。
しかし、この「ダメ!」を繰り返すことは、子どもの成長や親子の信頼関係に逆効果をもたらすことがあるのです。
まず、「ダメ!」という言葉自体が抽象的で、幼児には意味が伝わりにくいということがあります。
何がいけないのか、どうすればよかったのかがわからないままだと、子どもは混乱してしまいます。
また、「ダメ!」を繰り返されると、子どもは「自分は悪い子なのかな」と感じてしまうことがあります。
これは自己肯定感を下げてしまい、チャレンジ精神や主体性にも影響する可能性があるため注意が必要です。
さらに、「ダメ!」だけで終わってしまうと、子どもは何をすればいいのかがわからず、結局同じことを繰り返してしまうのです。
つまり、子どもの行動は変わらず、親のストレスだけが増えてしまう…という悪循環に陥ってしまいます。
このように、「ダメ!」を繰り返すことは、しつけにおいて必ずしも効果的とは言えません。
では、どうすればよいのでしょうか?
次の章では、子どもが納得しやすい伝え方の基本についてご紹介します。

2. 幼児が納得しやすい伝え方の基本とは
子どもにルールやマナーを伝えるときに大切なのは、「わかりやすく」「具体的に」「共感を込めて」話すことです。
幼児期の子どもは、まだ抽象的な言葉や論理的な説明を理解するのが難しい時期。
そのため、「なんでダメなの?」に納得できるような伝え方を意識する必要があります。
具体的には、以下のポイントを意識すると伝わりやすくなります:
- 理由を添えて伝える:「走っちゃダメ!」ではなく、「転ぶと危ないから、ゆっくり歩こうね」と伝える
- 行動の代替案を示す:「投げないで!」ではなく、「ボールは地面に向かって投げようね」と言い換える
- 子どもの気持ちを受け止める:「それ使いたかったんだね。順番で使おうね」と共感を示す
こうした伝え方を心がけると、子どもは「怒られた」という気持ちではなく、「わかった!」という納得感を持つことができます。
次は、実際に「ダメ!」と言わずに伝える言い換えテクニックを具体的にご紹介します。
3. 「ダメ!」を言わずに伝える言い換えテクニック
「ダメ!」を言わずに子どもに伝えるには、言葉の選び方を工夫する必要があります。
ポイントは否定ではなく肯定の言葉に置き換えること。
たとえば、こんなふうに言い換えると伝わりやすくなります:
- 「走っちゃダメ!」 → 「ゆっくり歩こうね」
- 「触らないで!」 → 「おててはおひざにおこうね」
- 「大きな声出さないで!」 → 「お口は小さな声にしようね」
このような言い換えは、子どもにとって「何をすればいいか」が明確になるため、行動を変えやすくなります。
また、穏やかな声で話すことも大切です。
怒ったトーンではなく、落ち着いた声で話しかけることで、子どもも安心して耳を傾けることができます。
次の章では、より具体的なポジティブな言い換え表現を場面別にご紹介します。
4. ポジティブな言い換え表現の具体例
ここでは、日常の中で使える「ダメ!」に頼らないポジティブな言い換え例をご紹介します。
繰り返し使うことで、自然と親子の会話が前向きになります。
NG表現 | OKな言い換え | ポイント |
---|---|---|
「さわっちゃダメ!」 | 「これは見て楽しもうね」 | 触る以外の楽しみ方を示す |
「うるさいよ!」 | 「お口を小さな声にしようね」 | 静かにする方法を明確に |
「投げちゃダメ!」 | 「これはそーっと置こうね」 | 優しい扱い方を伝える |
「イヤって言わないの!」 | 「どうしたいか教えてくれると嬉しいな」 | 気持ちを言葉にすることを促す |
このように、「〇〇しないで」ではなく、「〇〇しようね」と言い換えることで、子どもの行動を導くことができます。
また、ポジティブな表現は親の気持ちも前向きに保つ効果があります。
では、言葉だけでなく、子どもが自然とマナーを身につける環境づくりとはどのようなものでしょうか。
次の章で詳しく解説します。
5. ルールやマナーを教えるための環境づくり
幼児にルールやマナーを教えるには、言葉だけでなく「環境そのもの」が重要な役割を果たします。
例えば、
- おもちゃを使ったあとは「お片付けコーナー」がある
- ごはんの時間にはテレビを消して、静かな食事空間をつくる
- 公共の場では「小さな声でお話しようね」と書かれたイラスト掲示
このように、「どう過ごせばよいか」が自然とわかる環境を整えることで、子どもは迷わず行動できます。
また、保護者自身が見本となる行動をすることも大切です。
たとえば、親が丁寧な言葉づかいやマナーを実践していれば、子どもも自然と学びます。
家の中やお出かけ先でのちょっとした工夫が、しつけの成功をサポートします。
続いて、子どもの気持ちに寄り添いながら伝える声かけのコツをご紹介します。
6. 子どもの気持ちに寄り添う声かけのコツ
「ダメ!」を言わずに伝えるためには、子どもの気持ちを理解する姿勢が欠かせません。
たとえば子どもがイヤイヤしているとき、ただ叱るのではなく、こう声をかけてみましょう:
- 「今はイヤな気持ちなんだね」
- 「やりたくない気持ちもわかるよ」
- 「じゃあ、○○してからにしようか?」
このように、共感の言葉を先に伝えることで、子どもの心が落ち着きやすくなります。
そのうえで、どうすればよいかを一緒に考えると、子どもは「聞いてもらえた」と感じて協力しやすくなります。
また、タイミングも大切です。
叱るのではなく、落ち着いて話ができるタイミングを見計らうことで、より伝わりやすくなります。
次の章では、実際の生活の中でよくある場面別の「NG→OK」な伝え方を紹介します。
7. 実際の場面別!よくあるNG→OKな伝え方
ここでは、育児の中でよくあるシーンを取り上げ、「ダメ!」を使わない伝え方を紹介します。
シーン | NGな声かけ | OKな言い換え |
---|---|---|
おもちゃを投げた | 「投げちゃダメでしょ!」 | 「おもちゃはやさしく置こうね」 |
走り回る | 「走らないの!」 | 「ここは歩くところだよ」 |
友だちに手が出た | 「叩いちゃダメ!」 | 「イヤなときは“やめて”って言ってみようね」 |
スーパーで大声を出す | 「うるさい!」 | 「静かなお声でお話ししようね」 |
このように、場面に応じて肯定的・具体的な言葉に変換することで、子どもは状況を理解しやすくなります。
また、子どもが素直に行動を変えたときは、しっかり褒めることも大切です。
「わかってくれたんだね、ありがとう」「静かにできてえらいね」など、小さな成功を認める声かけが子どもの自信を育てます。
とはいえ、親も人間。ついイライラしてしまうこともありますよね。
次は、そんなときの心の持ち方や工夫をお伝えします。
8. 親がイライラしないための工夫と考え方
毎日子育てに追われていると、「ダメ!」と言いたくないと思っていても、つい感情的になってしまうこともあります。
そんなときは、自分自身の心の余裕をつくることが大切です。
以下のような工夫を取り入れてみましょう:
- 深呼吸や間を置く:怒りそうになったら一呼吸。気持ちをリセット
- 完璧を求めすぎない:「できない日があってもいい」と思える柔軟さを持つ
- 誰かに頼る:パートナーや祖父母、育児サービスを活用する
- 一人時間を確保する:短時間でも自分だけの時間を持つことでリフレッシュ
また、「うまく言えなかったな…」と思ったときは、あとで「さっきは言い方がきつくなっちゃったね、ごめんね」と伝えるのもOK。
親が素直に謝る姿は、子どもにとっても大きな学びになります。
最後に、「ダメ!」に頼らず子育てするために大切な親子関係の育み方をまとめます。
9. 「ダメ!」に頼らず伝えられる親子関係を育むには
「ダメ!」に頼らない伝え方の根底にあるのは、信頼と対話に基づいた親子関係です。
子どもは、「自分の気持ちを受け止めてもらえた」「わかってもらえた」と感じることで、親の言葉に耳を傾けやすくなります。
日々の中で、
- 話をよく聞く
- 小さなことでも褒める
- スキンシップを大切にする
- 一緒に遊ぶ時間を作る
といった関わりを意識することで、子どもは安心して育ち、ルールやマナーも素直に受け入れられるようになります。
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▼この記事でわかること
・「ダメ!」を繰り返すことで起きる弊害
・幼児に伝わりやすいポジティブな言い換え表現
・日常生活に取り入れやすい言葉がけの工夫
・親のストレスを減らす育児マインドの整え方
・子どもが自然とマナーを学ぶ環境づくりのヒント
この記事の監修者

And TOYBOX おもちゃコラム 編集部 岩瀬裕紀
おもちゃレンタルサービスAnd TOYBOXを運営する株式会社みのり代表取締役。2017年に当サービスを立ち上げる。そのほかに雑貨やインテリアのオンラインショップAnd MONOと保険調剤薬局を運営する。
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