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POSTED / 2025.08.15
赤ちゃんのアレルギー対策:離乳食の進め方と注意すべき食材とは
目次
赤ちゃんの食物アレルギーとは?基礎知識をやさしく解説
赤ちゃんの離乳食を始めるにあたって、多くのママ・パパが気になるのが「アレルギー」。
「もし何かあったらどうしよう」と不安になりますよね。
食物アレルギーは、体の免疫が特定の食べ物に過剰に反応してしまう状態のこと。
ここでは、赤ちゃんの食物アレルギーについて、基本的な知識をわかりやすく解説します。
赤ちゃんに多い「即時型アレルギー」とは?
赤ちゃんのアレルギーのほとんどは、食べてすぐ(数分~数時間以内)に症状が出る「即時型」です。
- 皮膚のかゆみ・湿疹
- 口周りの赤み
- 咳やゼーゼー、呼吸が苦しそう
- 嘔吐・下痢
このような症状が見られたら、すぐに食事を中断して医師に相談する必要があります。
なぜ赤ちゃんにアレルギーが起こるの?
赤ちゃんは消化機能や免疫のバリア機能が未熟なため、異物と判断して体が過剰に反応してしまうことがあるのです。
特に卵・乳・小麦などのアレルゲン(アレルギーを起こしやすい食材)は注意が必要です。
アレルギーのリスクは誰にでもある
家族にアレルギー体質があると、赤ちゃんもリスクが高くなることがありますが、体質に関係なく誰でも起こり得るものです。
だからこそ、正しい知識と慎重なステップが大切です。
次の章では、具体的にアレルギーが起こりやすい食材とその特徴を紹介します。
アレルギーが起こりやすい食材一覧と特徴
離乳食を始めるときに、特に注意が必要なのが「アレルギーを起こしやすい食材」です。
これらの食材は「特定原材料」として厚生労働省が定めており、食品表示の義務もあるほどです。
ここでは、特に乳幼児期に注意が必要なアレルゲンについて、その特徴とアレルギー反応の出やすさを解説します。
特定原材料7品目(表示義務)
以下の7品目はアレルギー症状が重篤になりやすく、食品への表示が義務付けられています。
食材 | 特徴と注意点 |
---|---|
卵 | たんぱく質に反応することが多く、初めは卵黄から始めるのが基本 |
乳 | ヨーグルトや粉ミルクにも含まれる。乳糖不耐症とは別の反応 |
小麦 | パン・うどん・しょうゆなど多くの食品に含まれる |
えび・かに | 離乳食期にはあまり登場しないが、加工食品に注意 |
そば | 重度のアレルギーを引き起こすことがあり、1歳以降に慎重に導入 |
落花生 | 誤嚥のリスクもあり、初期段階では避けるべき |
特定原材料に準ずるもの(表示推奨)
次の21品目も、アレルギーを起こす可能性があるとして表示が推奨されています。
- 大豆(しょうゆ、みそなど)
- バナナ、キウイ、リンゴなど果物類
- 牛肉、鶏肉、豚肉、ゼラチン など
果物アレルギーは意外と多く、初めての食品は必ず単品・少量で試すことが鉄則です。
次章では、これらの食材をどのように離乳食に取り入れていくかを解説します。
離乳食初期(ゴックン期)の進め方と注意点
離乳食は生後5~6か月ごろから始まりますが、この時期はアレルギーに最も注意が必要なタイミングです。
「何から始めたらいい?」「どの順番で進めれば?」という不安を解消し、アレルギーを防ぐための基本の進め方を紹介します。
まずは「アレルゲンの少ない食材」から
最初の一口は、アレルギーの心配が少ない「10倍がゆ」から始めましょう。
その後は以下のような順で、単品・少量ずつ試していくのがポイントです。
- にんじん、かぼちゃ、だいこんなどの野菜類
- 豆腐(大豆)や白身魚は慎重に
1日1品ずつ、新しい食材を試すのが基本です。
初めての食材は「午前中に」
アレルギー反応が出たとき、すぐに病院に行けるよう午前中に試すのが安心です。
また、週末ではなく平日の医療機関が開いている時間帯がベストです。
「少しずつ」が鉄則
新しい食材は、ごくごく少量(耳かき1さじ程度)から始めましょう。
アレルギーが出なければ翌日は2倍、3日目に通常量といった風に増やしていきます。
食材は「単品」であげる
複数の食材を混ぜると何が原因で症状が出たかわからなくなるため、初めての食材は必ず単品で。
慣れてから、数種類を組み合わせたメニューに移行しましょう。
次は、特にアレルギーリスクの高い「卵・小麦・乳製品」を安全に試す方法をご紹介します。
卵・小麦・乳製品の試し方と安全な進め方
赤ちゃんのアレルギーで特に注意が必要な「卵・小麦・乳製品」。
これらはたんぱく質が豊富で栄養価も高いため、上手に取り入れることが大切です。
でも、タイミングや量を間違えるとアレルギーのリスクが高まります。
ここでは、これらの食材を安全に導入するためのポイントを詳しく解説します。
卵の進め方:まずは「卵黄」から
卵はアレルギー発症率が高い食材のひとつ。6か月後半〜7か月ごろから「固ゆで卵黄」を少量ずつ始めましょう。
- 耳かき1さじ分からスタート
- 3日かけて1個分の卵黄に慣れさせる
卵黄に慣れて問題なければ、医師に相談の上で卵白へと進めるのが安心です。
小麦の進め方:うどんからスタート
小麦は、うどんやパンに含まれていて加工品の成分としても非常に身近です。
離乳食ではまず、よく煮て柔らかくしたうどんを与えるのが定番。
パンは乳・卵が含まれていない「プレーンタイプ」を選びましょう。
乳製品の進め方:ヨーグルトから
牛乳は1歳以降に飲料として導入しますが、離乳食中期(7か月~)からはプレーンヨーグルトで試せます。
- 無糖・無添加のプレーンタイプを使用
- 小さじ1から開始し、徐々に量を増やす
チーズは粉チーズなどを少量使う程度に留めましょう。
1つずつ、必ず「単独」で与える
卵・小麦・乳製品は、症状が出た場合に原因が特定しやすいように単品で試すことが大切です。
複数のアレルゲンが含まれるメニューは、慣れてからにしましょう。
次は、万が一アレルギー反応が出てしまったときの対処法について解説します。
アレルギー症状が出たときの対応方法
どれだけ注意していても、赤ちゃんにアレルギー症状が出てしまう可能性はゼロではありません。
万が一のときに慌てず対応できるよう、事前に備えておくことがとても大切です。
ここでは、症状が出た際の初期対応と受診の目安について解説します。
まずは食事を中断し、様子を見る
赤み・かゆみ・嘔吐・下痢などの症状が見られたら、すぐに食べるのをやめて様子を観察しましょう。
落ち着いて、症状の内容と時間を記録しておくと、受診時に役立ちます。
重い症状はすぐに受診を
以下のような重篤な症状がある場合は、ためらわずに救急受診してください。
- 呼吸が苦しそう(ゼーゼー、ヒューヒュー)
- 顔色が悪くぐったりしている
- じんましんが広がる、強いかゆみ
- 何度も嘔吐や下痢をする
食物アレルギーはアナフィラキシーショックを起こすこともあり、命に関わることもあります。
症状が強い場合はすぐに医療機関へ連絡・受診を。
「アレルギーかな?」と思ったら記録を残す
軽度でも気になる反応があった場合は、食べたもの・量・症状・経過時間などをノートに記録しておきましょう。
その後、かかりつけ医に相談するときの判断材料になります。
事前に「かかりつけ医」を決めておくと安心
離乳食開始前に、小児科やアレルギー科などのかかりつけ医を決めておくと、いざというときにスムーズに対応できます。
赤ちゃんのアレルギー対応は、「備え」が最大の安心です。
次は、アレルギーのリスクを下げるための食育の工夫を紹介します。
アレルギーを予防・軽減する食育のコツ
アレルギーの発症を完全に防ぐことはできませんが、発症リスクを下げたり、重症化を防ぐための工夫は可能です。
ここでは、赤ちゃんのアレルギーを「育てながら予防」するための、日常でできる食育のポイントを紹介します。
1. 過度に避けすぎない
かつては「アレルゲンになる食材は遅らせて与える」という考え方が主流でした。
しかし最近では、早すぎず・遅すぎず、月齢に応じた適切な時期に少しずつ与えることが推奨されています。
避け続けることで、かえって免疫が過敏になる可能性も指摘されています。
2. 母乳や粉ミルクとのバランスを保つ
離乳食期でも、母乳やミルクは大切な栄養源です。
食べ物だけでなく、母乳中の成分も赤ちゃんの免疫を支える役割を果たしているため、無理に減らす必要はありません。
3. 腸内環境を整える
アレルギーと腸内環境には密接な関係があります。
- 野菜や果物、発酵食品などで腸内の善玉菌を育てる
- プレーンヨーグルトや納豆も少量から
「腸を整える食育」=アレルギー予防の一歩と考えて取り組みましょう。
4. 親子で「食べることが楽しい」と思える体験を
楽しい食卓は、赤ちゃんの食欲や免疫力にもつながります。
親子で一緒に食べる時間、触れる時間を増やすことで、自然とさまざまな食材に慣れていくことができます。
「遊びながら学べる」食育体験については、次章でご紹介するサービスもご参考にしてください。
日常の食事で気をつけたいポイントとおすすめサービス
離乳食のアレルギー対策は、特別なことではなく「毎日の食事の積み重ね」がとても大切です。
ここでは、赤ちゃんのアレルギー対策として日常で気をつけたいポイントと、ママ・パパの負担を減らせるおすすめサービスをご紹介します。
日常生活でのポイント
- 食材の表示を必ずチェック(加工品には要注意)
- 外出先での食事も成分確認を忘れずに
- 食べたもの・反応を記録する「離乳食ノート」が便利
また、子どもの体調が悪い日には新しい食材を試さないなど、小さな工夫で安心につながります。
楽しみながら食育できる!And TOYBOXの活用法
「食」にまつわる知育やごっこ遊びを通じて、赤ちゃん自身が食べ物への興味を育てていくこともアレルギー対策の一環になります。
知育玩具のサブスク And TOYBOX では、食事や食育につながるごっこ遊びアイテムも取り扱っています。

保育士監修のもとでセレクトされた安心・安全な知育玩具で、食への興味・関心を引き出し、自然と多様な食材への「慣れ」を育てることができます。
おもちゃを通じてアレルギー対策につながるのは、育児を頑張るママ・パパにとってもうれしいポイントです。
赤ちゃんの健康な成長をサポートしたい方は、ぜひ And TOYBOXの詳細ページ をご覧ください。
この記事の監修者

And TOYBOX おもちゃコラム 編集部 岩瀬裕紀
おもちゃレンタルサービスAnd TOYBOXを運営する株式会社みのり代表取締役。2017年に当サービスを立ち上げる。そのほかに雑貨やインテリアのオンラインショップAnd MONOと保険調剤薬局を運営する。
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